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LPガス業界の闇 [エネルギー]

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昔、建売の一戸建てを買ったとき、都市ガスのないエリアだったので、LPガスを使うことは知っていた。
ただ、そのLPガスの業者は勝手に決まっており、その料金も業者が勝手に決めていることは、家に住み始めるまで全く知らなかった。

後で知るのだが、こうした建売住宅では、LPガス事業者に、LPガスの設備工事費や、ガスコンロや給湯器の代金を負担させる代わりに、LPガスの供給を独占させるという共犯関係にあることが多いらしい。

そもそも、LPガスは、都市ガスと違って、料金体系の法的規制がない。
だから、LPガス業者としては、工事費や給湯器などの代金は、ガス代に上乗せすればいいし、新たに入居した住民は事情も分からず断れないことをいいことに、平気で割高な料金設定を設定すれば、事は済んでいた。

そもそも、ガスを通したときに、明確なガスの料金表を提示しない業者も多いらしく、我が家の場合もまさにそうだった。

驚くのは一ヵ月後だ。それまで住んでいたアパートは都市ガスだったが、それの倍以上の料金が請求されていたのだ。

何でこんなに高いのかと思って不信感を抱き、調べていたら、以上のような事情が徐々に分かってきたという訳だ。

LPガス業者は、小さい業者がたくさんあって共存しており、それも不思議だった。
あるとき、ガスボンベを交換したり、定期点検する業者が、契約しているLPガス業者とは違い、名のある大手業者であることを知った。
不思議に思い、調べ始めて、裏事情が少し分かった。

どうやら、こうした小さなLPのガス業者というのは、ボンベの交換や配管設備の設置、点検、検針などの業務を、すべて大手の専門会社に委託しているらしいのだ。
だから、自分の会社では何をやっているかというと、建売業者に営業をかけて、LPガス設備を入れてもらうよう交渉し、その料金体系を自分で決める。
その後は、委託した業者に依頼して設備を入れたら、委託業者から上がってくるガスの消費量をチェックして、料金の口座引き落としの管理業務を行っているだけのようなのだ。
そりゃ、数人の会社で仕事が廻るはずだ。

このことを知って、LPガスの業者=力仕事の零細企業というイメージはぶっ飛んで、冷静な目で見られるようになった。

新築購入者気を付けろ! 不動産会社及びプロパンガスの癒着問題|かまちゃその暇まぶし

そして、たとえ、買った家に特定のLPガス業者の設備が設置されていたとしても、利用したいLP業者というのは、実は、消費者が自由に選んでいいということも知った。

以前、LP業者を変えようとして、LP業者から、配管工事や給湯器の代金を請求され、裁判沙汰となっていたが、これについては最高裁判所の、消費者は支払う必要がないという判断が確定しているのだ。

なので、我が家も、他に安いLPガス業者があれば、変えたいと思っていたのだが、LPガス業者は中小企業が多く、事業内容も料金体系も公開していなくて、どこに変えたらいいのかさっぱり分からない。
「安くなるといって、却って高くなるような悪徳業者もいるから注しましょう」といったチラシの投函もあったりして、実際、どの業者が信頼がおけるのかも分からない。

攻めあぐねていたところに、ある業者が、「安くしますから、LPガスをうちに換えませんか?」と訪ねてきた。

その業者は、LPガスでは関東一円でビジネスをする一部上場の最大手で、近所で十数戸の宅地開発があり、そこに集中LPガス方式でLPガスを供給することになったため、その周りにも営業をかけにきたらしい。

そうした大企業だと、先ほどのような中小企業間の暗黙の取り決めは効かないらしい。
価格表を要求すると、さすが大企業、さっと出してくれて、我が家の使用量だと、ガス代がほぼ半額になり、都市ガスと大差ない金額になることが判明。

企業としても一部上場なら安心だし、今の業者に対しても、撤去の交渉をやってくれるというので、業者変更を前提として手続きをお願いすることにした。

後で知ったが、業者が配る「安くなるといって、却って高くなるような悪徳業者もいるから注しましょう」といったチラシは、親切な警告に見せかけた、業者を変えるのを思いとどまらせるのに業界団体が思いついた脅し文句であるらしい。
しかし、今回のように、厳格なコンプライアンスが求められる一部上場の企業が、数人で営業している中小企業ではどっちが信用がおけるかは、一目瞭然だ。

翌日、早速、今の業者の社長という30代ぐらいの人が血相を抱えてやってきて、「お願いだから、変えないで欲しい」と頭を下げ、「料金もその業者と変わらない金額に変えますので」という。

そんな一言で、料金がガラっと変わるということに不審を抱いたし、これまで料金表さえ提示されたことがないことの不満も伝えて、自分が撤回する気はないと言った。

料金は同等に下げると言われても、変更を決断した一番の要因は、彼の身なりだった。
彼が、汚れた作業服を着て、軽トラックで来訪したのなら、また違ったかもしれない。
しかし、彼はこざっぱりした作業服こそ着ていたが、腕時計は一目見て分かる高価なものであり、乗ってきた車もデカいベンツであることが、却って反感を抱かせていることに、彼自身気づいていない様子だった。

彼は2時間近く、玄関で粘っただろうか。私は、哀願する彼の目を見ず、「LP業者って、中小でもこんなに儲かるんだ」と心の中で思いながら、断固として申し出を断り、業者を変更した。

古い業者のボンベや配管の撤去は、新しい業者が負担する慣わしらしく、すぐに翌日には業者が来て撤去し、その日のうちに新しいボンベを設置し開通した。

その様子を見た近所の人も興味を持ち、私たちに質問をしてきた。

そこで、変えた業者は一部上場企業であること、料金用を見せて料金が半分になるから変えたことと、業者を変えることは法的に何も問題ないことを説明したら、近所の人たちも、その業者の訪問を受けてはいたので、改めて業者を変えたいと言い出した。

ただ、我が家以外は、結局、あの社長に哀願され、値段を下げてくれたので、元の業者で継続することになったらしい。
結局、業者を変えたのは、近所では我が家だけにとどまった。ただ、このことでガス代が大幅に下がったのは間違いなく、近所からは感謝されたな。

ちなみに、2年後、国際情勢で、原油やLNGが大幅値上がりしたのだが、その際、業者による対応が分かれた。
我が家が利用する一部上場の業者は、LNG価格を反映した値上げを通知してきたが、それは一桁の%に収まる妥当なものだった。
一方、元の業者で続けていた家庭には、大幅な値上げが一方的に通知され、倍ぐらいに上がり、値下げ前の元の値段にほぼ戻ってしまったらしい。

なお、その一部上場の業者を、一方的に持ち上げているように取られると困るので、悪い話も一つ。
その業者が近くで集中LPガス方式で供給を行っている宅地があることを最初に書いたが、そこの料金は、我が家と違いかなり高いらしいのだ。
集中LPガス方式は設備にもお金が掛かるし、一戸だけ他の業者への変更ができないため、割高な料金を支払わされている訳だ。

要するに、どこの業者も、取れるところからは高く取るのだ。しかし、競争原理が働けば、利益が出る範囲で安くするものなのだ。
何も知らない消費者は馬鹿を見るというのは、本当だなと思う。

ちなみに、私が変更したLPガス業者も、関東一円で事業をやっているとはいえ、もし、我が家が、彼らの検針やガスボンベ定期配送の既存ルートから外れた場所であったら、我が家にだけ供給してくれたかどうかは分からない。
今回は、たまたま近くに大規模宅地への供給が決まっていたから、そのついでに受けてくれたとも言えるだろう。

ただ、駄目もとだ。まずは、そうした大手業者に問い合わせてみて、損はないと思うな。

関連記事:
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ニチガスとは二度と関わりたくない

ニチガスが安いのは最初だけですよ。
あとで基本料金も単価も一方的に上げてくるので
そのたびに電話して交渉する羽目になり
個人的には相当不快な経験をした記憶があります。

不明瞭な価格表や自主的に値段は下げないなど
プロパンガス業界はろくな連中が居ないように思います。
by ニチガスとは二度と関わりたくない (2016-03-28 01:51) 

naniwa48

ニチガスとは二度と関わりたくないさん、こんにちは。
私も、LPガス業者は、「取れるところからは高く取る」のが基本と書いてあります通り、信用などしていません。
私の場合、近所にTOKAIなどの大手も多く、乗り換えできる相手がいるので、交渉上有利だったのかもしれません。
by naniwa48 (2016-03-28 08:09) 

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